大学案内2024 電子カタログ
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近年、各地で自然災害が多発し、社会では地域防災対策の見直しと災害に関わる正しい知識の重要性が高まっています。防災?救急救助総合研究所は、防災や救急救助の高い専門知識を持ち、有事の際にはリーダーとして活動できる人材を養成する目的で設置。国士舘大学体育学部の付属研究機関として2011年春に開設され、2012年4月、国士舘大学の第3の附置研究所として全学組織となりました。「防災?救急救助総合研究所」とは自然災害、人為災害、特殊災害等を理解し、特に自然災害に焦点を当て、地震、火災、土砂災害、河川の氾濫等のメカニズムを学び、さらには災害とライフライン、交通インフラ、災害医療、災害情報等について理解し、災害に備える知識の修得と災害時に対応できる能力を養います。「防災リーダー養成論」および「防災リーダー養成論実習」の単位を修得し、指定された防災士養成研修を受講することで「防災士」の受験資格が得られます。全学部の新入生を対象に、災害に係る基礎知識の修得と心肺蘇生法、応急手当、搬送法等の実習を通して、災害時に対応できる能力を養います。講義では、災害ボランティアと避難所の役割、被災者の心のケアの重要性等を学び、実習では、避難所運営訓練、応急救護搬送、避難所生活体験、防災資器材の使用方法等の実践を通して、災害時、地域に役立つ人材を養成します。本学が開講する「防災リーダー養成論実習」の受講生、若林町会、世田谷警察、世田谷消防署、日本赤十字社、東急バス、小田急シティーバス、世田谷信用金庫等と連携し、地域連携防災訓練を実施。また、近隣の防災訓練に協力しています。「防災?救急救助総合研究所」の取り組み01020304防災教育新入生に向けた防災基礎知識の教育防災リーダー養成論実習(演習)防災士の資格取得防災リーダー養成論(講義)学外における地域連携防災訓練1年次からの防災教育を展開小学校?高等学校における防災教育の実施イベント救護活動一次救命処置講習(BLS講習)小学校が実施する防災教室や、都立高等学校が実施する宿泊を伴う防災訓練において、講義、応急手当、搬送法、初期消火、一次救命処置等の実習を指導しています。東京マラソンをはじめ、各地で開催されている市民マラソン、トレイルマラソン、少年サッカー、空手ドリームカップ、地域の祭りなどのイベント救護を実施。ボランティアの学生を募集し、派遣しています。学校教職員、学生、生徒、児童、企業?行政機関の職員などを対象に、AEDの使用法、エピペン等の使用法の講習を実施しています。自然災害の多い日本では、事前の備えが非常に大切です。その一つとして国士舘大学では防災教育に力を入れており、人を助ける強さと優しさを持つ人材を育成しています。75

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