Episode_6

「グローバルアジア研究」
として、
日本の経営戦略と
向き合った日々。

インタビューの様子

新井 大雅Taiga Arai

2023年3月 国士舘大学大学院
グローバルアジア研究科
グローバルアジア専攻 修士課程 修了

新井 大雅さん

新井 大雅Taiga Arai

2023年3月 国士舘大学大学院 グローバルアジア研究科
グローバルアジア専攻 修士課程 修了

大学在籍時に就職活動を行い、内定を得たものの、それを辞退し大学院へと進学。もっと学びたいという意欲を貫いたことで、社会人になってからも活かせる貴重な財産を手に入れることができたという新井さん。それはいったい、どのようなものなのか。詳しくお伺いしました。

ビジネス、経営について
もっと深く学びたい

国士舘大学大学院を志した
きっかけを教えてください

大学は、国士舘大学21世紀アジア学部に在籍していました。父親が出張の多い仕事をしていて、アジア各国への出張もあり、アジア各国の魅力を聞き、興味をもったことが入学の動機です。授業ではアジア各国のビジネスや経済などを横断的かつ体系的に学ぶことができたのが良かったですね。第2外国語ではベトナム語を専攻し、大学1年の時には現地へ実地研修に行き、また都内のベトナム料理店でアルバイトをしながらベトナム人の方と交流することで、その言語や文化を学べたことが特に印象深く残っています。

大学時代のゼミでは、榊原一也先生のもとで経営戦略論を学んでいました。自分が興味を持った業種、企業について深く研究していくのですが、私は「日本のゼネコンにおける海外戦略」について考察しました。それと並行して就職活動も行い、インフラ業界の企業から内定をいただくことができたのですが、どうも腑に落ちません。ゼミや他の授業で学んだ影響で「もっとビジネス、経営について深く学びたい」という意欲が芽生えていたのです。その気持ちを榊原先生に相談すると、大学院という場で専門的な研究に打ち込むことを勧めていただき、進学を決意します。

インタビューの様子

追求する姿勢、能動的に学ぶ
姿勢が身についた

グローバルアジア研究科で、
どのような時間を過ごしましたか。

大学院での専攻として「グローバルアジア研究科」を選択したのは、大学の時と同様に榊原先生の研究室で学びたかったというのが最大の動機です。研究テーマはいろいろ考えた結果、日本では特に数多く存在する「ファミリービジネスの経営戦略」に決めました。いわゆる親から子、孫へと事業継承を行う家族経営のビジネスですが、時代も変化する中で安定経営を永続的に行うことができる要因は確固とした戦略なのか、日本の風土が関係しているのかなど、いろいろな文献を探りながら研究していきました。そうして企業の歴史を紐解き、分析する…といった本当に有益な時間を過ごすことができました。

グローバルアジア研究科の修士課程は、私が選択した「ビジネスコミュニケーション分野」と、他に「国際日本語教育分野」と「文化遺産学分野」の3分野で構成されています。私は日本の経営戦略について研究しましたが、他のメンバーの研究内容からアジア各国の経済、文化に関する知識も吸収することができ、いい刺激になりました。研究室以外の授業でもビジネスや経済を中心に学んでいたのですが、大学院の講義スタイルは、一方的に聴くのではなく、自分で文献を読み、それに対する自身の意見を発表するという形式が多かったので、自分から能動的に発言する姿勢も身につけることができました。

インタビューの様子

培ったノウハウを、
ビジネスで活かしていきたい

大学院に進学したことで、
どのようなメリットを
感じていますか。

交流が広がった、というのがやはり大きなメリットですね。大学、大学院の両方で榊原先生のもとでお世話になりましたから、大学でのゼミ、大学院での研究室それぞれで仲間ができ、今でも交流が続いています。それに大学院では、奨学生に選ばれた時期もあり、努力すればきちんと評価してもらえることを再認識することができました。いつも、研究室で特に仲の良かった中国人のメンバーと学内図書館で勉強し、終わった後は食事に出掛けるという日々。奨学生に選ばれるほど頑張り抜くことができたのも、そういった励まし合える存在がいたからこそ、だと思います。

新井さんの、今後の目標について
お聞かせください。

修了後は、国内の製造業が集結した事業グループに就職。日本の伝統的なものづくりを、経営面でサポートできる仕事です。入社してまだ日も浅く、勉強中の身ですが、いずれは大学院で学んだ知識を活かし、日本の製造業に貢献していけたらと思っています。また、榊原先生のもとで学んだことで、ビジネスシーンで活かせる思考力も鍛えることができました。何事にも取り組む際は、いつ?どこで?だれが?なにを…といった「5W1H」の思考を軸に行動する。社会人となった今も、私に自信を与えてくれているのは、大学院で培ったノウハウです。大学時代、ゼミの仲間は皆就職し、大学院へ進んだのは私だけで当時はいろいろ葛藤がありましたが、今となっては、この選択に間違いはなかったと思っています。

あなたにとって「国士舘大学大学院」とは?

この先につながる、
自信を与えてくれた場所。

新井 大雅

Taiga Arai

インタビューの様子